生命保険の基本的な種類と仕組
■定期保険
読んで字のとおり定まった期間までの保険で、5年,10年,15年と5年きざみで30年満期まで、60歳、65歳と5歳きざみで90歳満期まで種類があり、年満期のほうは最初契約した年数例えば、10年満期であれば次の更新時の健康状態に関係なく自動更新できる。期間が短いほど保険料が安く、コストをかけず保障を確保する事ができます。 一方、才満期のほうは期間が終了すればそれで終わり更新は出来ない。基本的には保険期間が終れば掛け金の戻らない掛け捨ての保険です。(長期間の場合は途中解約すれば、もちろん期間よって違うが返戻金は有る—- 長期平準払いのため) |
■養老保険
死亡保障額も満期も同じ額の貯蓄性の高い保険 といっても現在の予定利率では期間とか加入年齢によって多少違うが、25年~30年程で掛けた保険料が戻ってくる程度である。全く10年程前のバブル時の高かった時の予定利率(最高で6.25%)が懐かしものである、今思えば全く夢のようである。 尚,加入形態は定期保険と同じく年満期、才満期が有ります。
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■終身保険
一生涯に渡って保障があり、文字どうり死ぬまでの保障だから確実に保険金をうけとれる。保障は一生涯でも払い方としては、65歳なり70歳とかの才払い済み、あるいは終身払いが有る。一般的には、相続税の準備資金や、老後の年金の一部として取り崩して活用できる。
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■短期払いと全期払いの違い
契約内容も良く理解できたし、これで契約しようと意志決定された時皆さんは外務員が提示する設計書を見て、そのまま給料源泉なり、銀行振替の手続きをなんの疑問も無しにしていないでしょうか,加入年齢によって違いますが、一般的な傾向においてこの位の金額であれば、なんとか加入してもらえるのではないかということで、払いこみ期間はかなり長期に設定しています。
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終身保険の解約返戻金の比較 |
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定期保険の解約返戻金の比較 |
■保険料の仕組みについて
予定死亡率 生命表(過去の統計をもとに、性別・年齢別の死亡者数を予測したもの)をもとに将来の保険金などの支払いにあてるための必要額を算出します。計算の際に用いられる死亡率を予定死亡率といいます。 コメント この予定死亡率は各生保明らかにしていませんが、永年保険業界に係わっている実感として、高いような気がします。実際には死差益がかなりあるといわれています。 予定利率 保険会社は保険料の一部を将来の保険金の支払いにあてるために積み立てます。 この積み立てられた保険料を運用し、運用による収益をあらかじめ見込んで、その分だけ保険料を割り引いています。 その割引率を予定利率といいます。 コメント 過去のこの予定利率が高かった頃の契約を多く抱えている事が、生保側から見れば体力消耗の原因の一つになっています。 予定事業比率 生命保険会社は事業運営に必要な諸経費をあらかじめ見込んでいます。これを予定事業費率といいます。 コメント 各支店、営業所の統廃合等リストラがかなり進んでいるようです。 |
■配当金の仕組みについて
上記の3つの予定率をもとに保険料を算出していますが、予定したとおりの死亡者数、運用利回り、事業費と実際との差によって剰余金が生じた場合に、契約者に配当金として還元されます。 配当金の受け取り方法 有配当保険と無配当保険 |